こんな疑問を解決します。
相手がなぜ怒っているのかわからないと、恐怖を感じますしストレスですよね。
そこで今回はアドラー心理学を参考に、人が怒る本当の理由とそれを職場に当てはめた時の対処法をまとめました。
人が怒る本当の理由を理解することができれば、気持ちがグッと楽になります。
本記事の内容
- 怒る人の心理を知る:すべての感情には目的がある
- 職場で上司や先輩があなたを怒る理由
- 怒られるのが怖いのは普通
- 怒られないための4つの対策
- ストレスが限界なら無理する必要はない
記事の信頼性(筆者の情報)
コールセンターで2年間、クレーム対応をしていました。
最初のうちはお客様に怒られるのが怖く、出社が苦痛でした。ただ、お客様が怒っている本当の理由を考えるようになってから、クレーム対応のストレスもかなり軽減しました。
タップできるもくじ
怒る人の心理を知る:すべての感情には目的がある
まず、怒る人の心理を考えてみましょう。
すべての感情には目的がある(アドラー心理学)
アドラー心理学をまとめたベストセラー「嫌われる勇気」では、すべての感情には目的があるとしています。
すべての感情には目的があるとは、「感情が人をつき動かす」のではなく、人は目的を達成するために「感情を利用する」という考え方。
つまり、怒っている人は何か目的を達成するために怒りを利用しているということです。
怒る人は怒りたくて怒っている
目的のために怒りを利用するということは、怒る人は怒りたくて怒っているということになります。
怒る目的は、「相手を自分の思い通りにさせたい」ことが多いです。親が子どもを怒るのをイメージするとわかりやすかと。
もちろん本人は無自覚で怒っていることがほとんどですが、心のどこかには達成したい目的があります。
興味がある方は、ぜひ「嫌われる勇気」を読んでみてください。
あなたが怒る時のことも考えてみよう
自分が怒った時のことも考えてみましょう。
何かしらの目的があって、そのために怒りを利用したことはありませんか?
よくあなたのことを怒る人も同じで、怒っている裏には何かの目的があるはずです。
職場で上司や先輩があなたを怒る本当の理由
目的を達成するために怒るという心理を、職場や仕事に当てはめて考えてみましょう。
仕事で怒る人の本当の理由として、以下が考えられます。
仕事で怒る人の本当の理由
- あなたをコントロールしたいから
- 威厳を保ちたいから
- 上司に指導力をアピールしたいから
あなたをコントロールしたいから
これが一番大きな目的です。コントロールしたい理由もいくつかあります。
あなたをコントロールしたい理由
- 組織全体の業績を下げたくない
- 部下のミスで余計な仕事をしたくない
- 反論させずに部下を動かしたい...など
上司からすれば、部下のあなたをコントロールできるといくつものメリットがあります。
組織の成績が下がってると怒りっぽくなるのは、上司も成績を上げたくて悩んでいるからですね。
威厳を保ちたいから
あなたを怒ることで、周囲に対してマウンティングすることが目的のケースもあります。
この時、あなたは怒っても大丈夫な人と思われている可能性があります。
全体には注意しにくいので、あなたを見せしめに怒るパターンですね。怒られ役が苦痛なら、キャラを変えていくなどの努力が必要です。
上司に指導力をアピールしたいから
上司へのアピールが目的となるケースもあります。
怒ることで、部下・後輩を指導できる能力があるということを上司に示したいなど。
部下の成績をあげることでアピールするのは難易度が高いので、怒ることで指導力や管理能力をアピールしようとする人がいます。
怒られるのが怖いのは普通
相手が怒る理由がわかっても、怖いものは怖いですよね。
怒られるのが怖いと感じるのは、あなただけじゃないので安心してください。ここでは「なぜ怖いと感じるのか」も一緒に理解しておきましょう。
「怒られる」=「嫌われる」と感じる
「嫌われる」のが怖いのは自然なことです。
そして「怒られる」と、つい「自分が嫌われた」と感じますよね。
自分の考えを否定されると、つい自分自身を否定されている気持ちになるのと同じです。
ただしほとんどは「あなたの行為」に怒っていて、「あなた」を嫌いだから怒っているワケではありません。
○:「あなたの行為」に怒っている ×:「あなた」のことが嫌いで怒っている
上記を認識できれば、「嫌われる」ことを必要以上に怖がらなくて良いです。
周囲からの評価が心配になる
職場で怒られると、周囲の目も気になりますよね。
ただ、自分が思っているよりも、周囲の人はあなたのことを気にしていません。みんな、自分のことで頭がいっぱいなので。
なので、周囲の目を気にしすぎるのはやめた方が良いです。もし悪い評価をされても、また信頼回復のために頑張れば良いだけです。
このことは脳科学者の茂木健一郎さんの「「いい人」をやめる脳の習慣」に詳しく書いてありますので、ご興味があれば。
怒られないための4つの対策
怒られないための対策も考えておきましょう。
怒られないための4つの対策
報告・相談はこまめに行う
報告・相談はこまめに行うことは、2つの意味で効果的です。
- 大きなミスが起きて怒られることがなくなる
- 上司にチェックした責任を持たせることができる
もしミスが起きた時は、チェックした上司の責任でもあるので無責任に部下を怒ることはできません。
求めていることを想像して先回り
上司の期待をあなたが下回ってしまうと、怒りにつながります。
なので期待以上のものを提供できるよう、上司が求めているものを想像して先回りしましょう。
もし会話できる間柄なら、それとなく上司に確認するのもありですね。期待を超えていれば、まず怒られることはありません。
意識的に相手に興味を持つ
怒ってくる相手のことなんて知りたくもないと思うかもですが、意識的に相手に興味を持つようにしましょう。
普段から怒ってる人なので難しいかもしれませんが、こちらから歩み寄らないと進展はありません。
結局のところ人間同士ですので、良好な関係さえ構築できれば理不尽に怒られることもなくなります。
指摘を受け止める姿勢を見せる
怒られた時は、指摘された内容をまずは受け止めましょう。
いきなり反論すると、相手も更に怒ってしまいます。まずは指摘内容を受け止める姿勢を見せることが大事です。
意見は時間を空けてから、「ご指摘いただた内容ですが、やはり〜」のように切り出し、論理的な会話ができる状態で反論しましょう。
怒られるのは悪いことばかりじゃない
怒られると気分は落ち込みますが、悪いことばかりではありません。
本当にあなたのことを考えてくれていることも
人は目的達成のために怒っていることを説明してきましたが、本当にあなたのことを考えてくれているケースもあります。
ただ感情任せに怒っているように見えても、あなたを良くすることが目的になっているとか。
見分けるコツとしては、相手が怒る目的を考えてみること。怒っている人が自分のための目的を持ってなさそうなら、あなたのことを思って怒ってくれている可能性が高いです。
大人になると注意してくれる人は減る
当たり前かもですが、大人になるにつれて注意してくれる人は減ります。
注意してくれることは有難いことです。自分に至らない点があった場合は、素直に指摘を受け入れて改善していきましょう。
あなたのことを怒ってくれる人は、貴重な存在でもあります。
ストレスが限界なら無理する必要なし
怒っている人の心理や対処法を説明してきましたが、無理に耐える必要はありません。
リフレッシュ中も仕事が頭から離れなくなったら危険信号
趣味などのリフレッシュできる時間にも、仕事のことが頭から離れなくなったら危険信号です。
「ちょっとおかしいな」と思いはじめたら、あっという間に体調不良や気分の落ち込みなどの症状が出てきます。
ちょっと様子がおかしいなと思ったら、無理せずに逃げることも考えましょう。
異動の相談や転職を検討する
具体的には、異動の相談や転職・退職の検討をはじめた方が良いです。
異動も転職もすぐに決まるとは限らないので、事前に用意しておくことが重要になります。
異動の相談は、上司にバレて関係が悪化するリスクもあるので注意しながら進めてください。
転職活動の始め方や進め方について、以下の記事で詳しく解説しています。何から始めたら良いかわからないという方は、ぜひご覧下さい。
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仕事で怒られるのが怖い人へ:まとめ
あらためて本記事のポイントをまとめます。
ポイントまとめ
- 怒る人には怒る目的がある
- 怒られるのが怖いのは普通
- 怒られないための対策をしよう
- ストレスが限界なら無理せず逃げる
怒っている人は目的があるということが理解できると、恐怖心も和らいできます。上手く付き合っていくことができれば、状況は間違いなく良くなります。
ただしストレスが限界だと感じたら、我慢する必要はありません。
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