営業がやりたくて入社したのに、経理に配属された・・・。
配属ガチャでハズレた。このまま仕事続けるべきかな?
こんな方に向けた記事です。
同期が600名ほどいる大企業の新卒で入社して、
これが配属ガチャか・・・
と身を持って感じました。
そこでこの記事では、
- 配属ガチャはなぜ起こるのか
- ハズレを引いた時に起こる問題
- ハズレを引いた時に取るべき行動
- ハズレを引いてすぐに転職した同期の話
について解説しています。
もし配属ガチャにハズレてしまった時にどのような問題が起きて、どう対処すべきかを解説しています。
これから大企業に就職しようと思っている方、配属ガチャにハズレてしまって悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
タップできるもくじ
配属ガチャはなぜ起こる?
なんでこんな配属になるんだ!絶対におかしい!
と思う気持ちもわかりますが、配属ガチャが起きるのにも理由があります。
具体的には、
- 大企業では特に起こりやすい
- 専門性を期待されない新卒採用
- 総合職という日本的な働き方
など、ひとつずつ見ていきましょう。
大企業では特に起こりやすい
配属ガチャは、特に大企業で起こりやすいです。
大企業では、ひとつの分野に特化した人材である「スペシャリスト」ではなく、社内についての幅広い知識を身につけている「ゼネラリスト」を育成することを目標にしています。
以下のようなイメージです。
スペシャリスト
新卒から一貫してマーケティングを10年
→マーケティングの専任
ゼネラリスト
地方営業部:2年
本社営業部:2年
法務部:2年
営業企画部:2年
→営業企画・法務知識のある営業マネージャー
大企業の管理職は、複数部門を経験してる人の方が良いと考えている傾向が根底に存在するのです。
つまり、最初の配属はあくまで「最初に経験する部門」に過ぎないので、新入社員が考えるほどに重要視されません。
同期も多いので、全員の希望を叶えるのは無理・・・。
専門性を期待されない新卒採用
日本の新卒採用には、専門性が期待されていないということも原因のひとつ。
欧米では、大学でビジネスに直結するスキルを高め、即戦力の専門性の高い人材として雇用されます。
一方で、日本は新卒一括採用。
学生にも専門的な知識など求めていません。
そのため、学生側も
ぼくはこの仕事なら絶対に成果を出せます!!
というアピールも弱いですし、企業側もそこまで期待していません。
いやいや、おれはしっかりと専門性を磨いているし大丈夫。
ってような人も同期にいましたが、普通に関係のない部署に配属になって唖然としていました。
相当な突き抜けた専門性がなければ、様々な事情で希望が通らないことは認識しておきましょう。
厳しい世界・・・
総合職という日本的な働き方
新卒採用もそうですが、そもそも日本のサラリーマンの多くは総合職です。
文字通り、何でも総合的に任されるポジション。
「何が出来るか」より「何が出来そうか」が重視されています。
会社内で空きポストが出たりすれば、畑違いの仕事をしていても、いつ駆り出されるかわかりません。
就職より、就社といったイメージです。
このような企業文化が根付いているので、配属ガチャもある意味、当然なのかもしれません。
そもそも「総合職」という選択をしてるのは、自分だったりしますよね・・・。
配属ガチャでハズレた時に起こる問題
配属ガチャでハズレを引いた場合、どのような未来が待っているのか見ていきましょう。
昇進が遅れてしまう可能性
ひとつは、昇進が遅れる可能性です。
理由としては、
- 適正のない仕事で成果が出しにくい
- モチベーションが上がらずに仕事に打ち込めない
など、自分がやりがいを感じない仕事では、どうしても成果が出しにくいです。
モチベーションとか言ってないで、ちゃんと仕事しなよ。
っていう意見もわかります。
それでもやっぱり気持ちがノってこない仕事では成果を出すのは難しいかなと思います。
鬼滅の刃の煉獄さんが「おれは、おれの責務を全うする!!」と言えるのは、本当にやりがいを感じているからですよね(笑)
自分の力で何とかできる範囲かもしれませんが、結果的に昇進の遅れに影響するというのはあると思います。
好きこそものの上手なれってやつですね。
数年間は異動の機会がない
基本的に、数年間は異動が出来ないと思った方が良いです。
新卒で入社したばかりでスキルも身に付いていない状態。
別の部署に求められて異動となるケースはほとんどないでしょう。
そのため、最初の配属から異動になるのは、最低でも2年は見ておいた方が良いです。
もちろん何が起こるかわからないのがビジネスの世界。
会社全体での方針変更が原因で異動になるようなケースは例外的にあるとは思います。
それでも、ベースとしては数年間は異動のチャンスはないと思っておいた方が良いでしょう。
ある程度、腰を据えて取り組む覚悟が必要。
精神的に辛い時期が続くことになる
だんだんと精神的に苦しくなってきます。
ただでさえ、学生から社会人になっているだけでハードです。
そこに配属ガチャのハズレがのしかかってきますから、相当な負荷がかかる時期になります。
こういう時は、同じ部署に配属された同期などが心の支えになることも。
仕事の悩みを共有できる存在として、お互いに愚痴が言えるような関係が築けていると心強いですね。
どうしても辛くて仕事を続けられないと感じる時は、思い切って休職や転職するのも良いと思います。
経歴に傷がつくとか悩むかもですが、心身に影響が出る方がよっぽどの痛手です。
無理は禁物。心と身体の健康より大切な仕事はないです。
無理に仕事を続けない方が良いということについては、「【仕事やめたい】ストレスが限界なら、逃げた方が良い理由」でも詳しく書いていますので、合わせて読んでみてください。
配属ガチャでハズレを引いた時に取るべき行動
ハズレを引いた時、取るべき行動は以下の通り。
- 第二新卒として転職
- とりあえず働き続ける
シンプルですが、この二択で覚悟を決めるしかないと思います。
第二新卒として転職をする
ひとつは、第二新卒として転職することです。
短期離職みたいでマイナスイメージにならないかな・・・?
って気持ちもわかりますが、もはや誰でも普通に転職する時代です。
第二新卒という言葉が存在するくらい、世の中でも一般的なことになりつつあります。
実際に、転職サイトのdodaでも「第二新卒歓迎」の求人が4万件以上も存在しており、専用の検索条件として設定がされています。
マイナビも第二新卒の転職に力を入れていたり、本当に一般的なことだということがわかります。
はじめての転職で不安なら、転職エージェントに相談するのが一番です。
上記にあげたような
などは、第二新卒の案件にも強く、おすすめ出来る転職エージェントです。
登録してみて、まずは転職エージェントとZoomなどで面談。
転職するかどうかは、その後に決めればOKです。
はじめての転職については、「【転職活動の始め方と進め方】転職すべきか悩んでいる人に進め方を完全解説」でも詳しく解説していますので、合わせて読んでみてください。
なんだかんだで転職のプロに相談するのが、一番です。
我慢できるなら働き続けるのも選択肢のひとつ
もうひとつの選択肢は、とりあえず続けてみるということです。
会社によっては、積極的に他部署に異動できる機会を設けている会社もあります。
初期配属はハズレと割り切って、出来ることをやり、次の異動の機会を待つのもひとつの手段です。
例えば、
- スキルを身につけるためと割り切る
- 転職の実績作りと思って取り組む
など、自分なりに目標を設定して頑張ってみるのもありかと。
ただ明確にやりたいことがあるのであれば、とりあえず続けるというのは悪手になると思います。
自分が何をやりたいのかをよく考えてみて、思いつかないようであれば、残る選択も検討しましょう。
なんとなく悩んだまま続けるくらいなら、スパッと辞めた方が後悔しないはず。
【体験談】配属ガチャにハズレて転職した同期の話
第二新卒として、2年目になったタイミングで転職をした同期が数名います。
いずれも全く問題なく転職に成功していましたし、何よりも複数回の転職をしている友人が多いです。
最初は、
次の職場でも、うまくいかなかったのかな?
って思っていたのですが、それは間違っていたようです。
彼らは「転職は自分の希望を叶えるための手段」であるということに、早い段階で気がついていただけでした。
30歳になった頃には、
この会社にはしばらく頑張ってみようと思う!
と話していました。
転職をして自分に合う職場を探す。
自分も転職を経験して、いまはよく気持ちが理解できるようになりました。
そんな第二新卒で転職をした彼らの方が、大企業で何となく過ごしていた自分よりも年収もスキルも高いのは驚きでしたが、よく考えれば当然ですね。
結局のところ、短期離職が悪というより、何を目的に転職するかが重要ということですね。
転職を有効な手段として、使いこなせるようになるのが良さそう。
まとめ:悩んでいるなら転職も検討しよう
本記事の内容をまとめます。
本記事の内容まとめ
- 配属ガチャには構造的な問題がある
- 自分の努力で避けられないものである
- ハズレたら第二新卒での転職も検討しよう
総合職として新卒採用されたのだから「配属ガチャは仕方ないよね」と思うものの、ハズレてしまった時は自分で何とかするしかありません。
明確にやりたいことがある、辛くて耐えられそうにない、ということであれば、第二新卒での転職をおすすめします。
幸いにも転職も一般的になっていますし、同じような境遇の人もたくさんいます。
配属がハズレたと悩んでいる時点で、何かしらの行動をした方が幸せになると思います。
残って頑張るも、転職して新しい場所で頑張るも、どちらが正解ということはないので、あなたが正しいと思う選択をしていきましょう。
今回は以上です。
【転職に悩んでいた時に読んだ本】
1.転職の思考法
転職を考えている人は、必読の一冊です。
市場価値とは何か、どのように仕事をすべきかを考えさせてくれます。
2.やりたいことの見つけ方
自分の特性は何か、やりたいことは何かに悩んでいる人におすすめです。
この本に書かれている手順通りに考えれば、やりたいことがわからないと悩む人はいなくなると思います。
他にもこんな記事を書いています。
大企業で6年間働いて感じた辛いことをまとめた記事です。
大企業からベンチャー企業に転職して感じたことをまとめた記事です。
高学歴だけど仕事がうまく行かないと悩んでいる人に向けた記事です。