何となくイメージはあるけど、大企業とベンチャーって実際はどんくらい違うんだろう?
こんな疑問にお答えします。
結論、働き方や従業員の雰囲気など結構違うところがあります。
私も新卒では従業員1万人超えの大企業に就職しましたが、創業5年のベンチャー企業に転職しました。
ベンチャー企業で働いてみたい気もするけど、大企業をやめる勇気がなかなか出ない・・・。
転職する前はこんな感じでしたが、結果的にベンチャー企業に転職して良かったです。
もちろんそれぞれ特徴があるので、合う合わないはあると思います。
大企業とベンチャー企業のどちらでも働いた経験から、この記事では以下の内容をお伝えします。
- 転職を通じて個人的に感じた違い
- 世間で一般的に言われている違い
- 大企業→ベンチャー転職を考えてる人が失敗しないために
「ベンチャーでやっていけるかな?」とか「大企業ってどんな感じなんだろ?」って人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
タップできるもくじ
大企業からベンチャーに転職して感じた3つの違い
大企業からベンチャー企業に転職して感じた違いは、大きく三つ。
- 仕事の裁量権が大きい
- 仕事に前向きな社員が多い
- 求められるスキルが違う
ひとつずつ説明していきます。
仕事の裁量権が大きい
ベンチャーに転職して驚きましたが、仕事の裁量権が本当に大きいです。
大企業では複数の部署や上司に何日もかけて確認を取っていた内容を、打ち合わせにいるその場の人間だけでバシバシと決めていきます。
もちろん上司に意見を求めることはありますが、細かい意思決定は担当者レベルで行われます。なぜその判断をしたのか説明出来れば、とやかく言われることもありません。
裁量権はやりがいに直結するので、ベンチャーはやりがいがあると言われる正体はこれかなと思います。
仕事に前向きな社員が多い
ベンチャーでは、前向きに仕事に取り組んでる人が多いです。やる気もなく仕事してるみたいな人は、マジで全然いません。
自分なりの考察ですが、大きく分けて2パターンの人がいるかなと思ってます。
- 経験を積みたくて頑張っている人
- ミッションに共感して頑張れてる人
前者は次の転職を考えて経験を積みたいと考えてるタイプ、後者は企業のミッションに共感してて事業を広げる手伝いをしたいと考えているタイプ。
どちらのタイプも主目的は異なりますが、やらされてるとかそういうことは感じさせないで前向きに仕事に取り組んでいます。
大企業時代によく見かけた「働かないおじさん」が全くいないのは良い意味で衝撃でした。
求められるスキルの違い
あとは求められるスキルもだいぶ違うと感じました。
大企業で働いていた時は、以下のような人がいわゆる「仕事が出来る人」でした。
- 社内に知り合いが多く調整がスムーズに出来る
- キレイな資料が作れて報告が上手い人
- ずっと同じ業務をやっててめちゃくちゃ詳しい人
一方で、ベンチャー企業で出来る人はこんな感じ。
- 社外に知り合いが多く幅広い知見を有している
- 資料なしで文字ベースで十分に伝えられる
- 自分の仕事をマニュアル化して誰でも出来る状態にする
ベンチャー企業では、限られたリソースの中でインパクトのある仕事をすることが重要になってきます。そのため、幅広い知見とか、時間をかけないで効率的に業務をこなすということが重要になってきます。
文字サイズまで指摘される資料作り、長すぎる社内での事前調整などにうんざりしてる人は、ベンチャー企業の方が向いてると思いますよ。
一般的によく言われる大企業とベンチャーの違い
さて、ここまでは個人的な感想を述べてきましたが、世間一般で言われるような両者の違いも見ていきましょう。
以下のような一般的なベンチャー企業のイメージについて、大手とベンチャーのどちらも在籍した経験から解説していきます。
- 福利厚生が整ってない
- 仕事がハードで労働時間が長い
- 社会的な信用がない
福利厚生が整ってない
これは格差あると思います。
住宅手当とかはあっても、社宅まで完備してるベンチャーとかないですしね。
一方で、ベンチャー企業もそれなりに力を入れてるところは多いなぁと感じてます。
- 毎月1冊は本を経費で購入して良い
- 社内にフリードリンクを設置している
- 特別有給休暇をたくさん設けている
こんな感じで直接お金を支払ったりするわけではないけど、福利厚生を充実させようと努力してるベンチャー企業は多いかと。
仕事がハードで労働時間が長い
これは微妙なところですね。
ベンチャー企業の方が人が足りてないのは事実としてあります。
そのため、一人当たりのこなすべき仕事量が多いので、労働時間も長引くっていうのはあると思います。
ただ大企業でも残業は普通に多いところありますよね。
どちらかと言えば大企業とベンチャーという比較よりも、業界の特性とかの方が影響してると思います。
社会的な信用がない
これは明確にありますね。
例えば、賃貸物件の審査とかでも、同じタイミングでの入居希望者が大手勤務とかだったら普通に負けます。
自分が物件オーナーでも、ある程度の信頼のある会社に勤めてる人の方が、安定的に賃料を支払ってくれそうな気はしますよね。
いつまでに住宅ローンを組んで〜とか、しっかりとライフプランを考えてる人は大企業のが向いてるかも。
他にも合コンでモテたいと思ってる人は、ネームバリューのある大手企業で働いてた方が良いと思います。笑
大企業→ベンチャー転職を考えてる人が失敗しないために
結論は「ちゃんと調べること」しかないかなと思います。
具体的には、最低でも以下のアクションは取った方が良いです。
- 経営陣の経歴や発信内容を調べる
- 事業内容をきっちりと理解する
- 転職エージェントに聞いてみる
経営陣の経歴や発信内容を調べる
経営陣の経歴や日々の発信内容は、絶対に調べておいた方が良いです。
経歴だと、例えば以下のような要素。
- 元営業 or 元エンジニア
- 日系企業 or 外資系企業
- 商社 or IT企業
経営陣がどんな経歴のメンバーで構成されているかで、だいたい会社の雰囲気も決まってきます。体育会系は苦手と思ってる方は、元エンジニアのメンバーで起業した会社とかが良いかも。
あとはSNSとかの発信内容も、事前にチェックしておいた方が良いですよ!
以下のような内容を読み取りましょう。
- 仕事や事業に対する考え方
- 日常生活から読み取れる人柄
- 今後の事業展開についての考え
などなど。
そもそも日常生活を何の戦略もなしにオープンにしてる社長はちょっとヤバい気がするとか、感覚的な判断でも良いのでチェックした方が良いです。
事業内容をきっちりと理解する
ベンチャー企業はメイン事業への依存度が基本的に高いです。そのため、自分が関わることになる事業内容は正確に把握しておきましょう。
他の会社と比べて微妙だとか、伸びしろがなさそうとか、イケテナイって感じるのなら、その会社への転職はやめた方が良いかも。
もちろん自分の力で何とかしたいという熱い想いがあれば、それを面接で伝えてもらえれば良いと思います。
経営者との距離が近く、自分の意見が経営に直結するのもベンチャーの魅力ですね。
転職エージェントに聞いてみる
転職エージェントに「この会社の求人ってありますか?」って聞くのが、わりと重要だったりします。
転職エージェントを利用するのは、結構なコストがかかります。
裏を返せば、利用できるくらい余裕のある会社ということになります。
経営が危ないようなベンチャー企業だと、まず転職エージェントを使った採用活動は出来ないです。
ポイントは、希望の企業が求人を出しているかという事実を確認することです。
個人的におすすめな転職エージェントは、マイナビエージェントとdodaですね。大手だけじゃなくて、メガベンチャーも紹介してくれました。
転職エージェントや転職活動の進め方は、別記事でも詳しく解説してるので合わせてご覧下さい。
あとは転職エージェントではないですが、WantedlyやGreenとかもイケてるベンチャーが多く登録してるイメージがありますね。
>>マイナビエージェントの登録はこちら
>>dodaの登録はこちら
【まとめ】大企業とベンチャー企業の違い
本記事の内容を、改めて箇条書きでまとめます。
大企業とベンチャーの違い
- 仕事の裁量権が大きい
- 前向きな社員が多い
- 求められるスキルも違う
- ベンチャーも福利厚生は頑張っている
- 社会的な信用は下がる
大企業→ベンチャー転職を成功させるためにやること
- 経営陣の経歴や発信内容を調べる
- 事業内容をきちんと理解する
- 転職エージェントに聞いてみる
こんな感じです。大企業とベンチャー企業のどちらで働くべきか悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
ぼくも大企業を退職してベンチャーに転職する時は怖かったですが、友人や転職エージェントに相談をして最終的には自分の意思で決めました。
ベンチャー企業での働き方が自分に合っていたので、転職したことはすごい良かったと感じてます。
悩みは行動でしか消せませんので、どっちが良いか悩んでいる人は、ぜひ何かしらの行動をしてみてはいかがでしょうか。
よく読まれている記事